2026年08月01日

義姉を悼む 3

義姉の実家として、盆暮れの贈答品や冠婚葬祭の付き合いはずーっとありましたが、もっぱら私が運転してこちらから出向くことが多かったです。人寄せがあっても、義兄が運転しなければならないのでお酒の付き合いは減っていきました。
というわけで、時系列は飛んで、今年の義兄のお葬式です。
実質的に二人暮らしだった義姉夫婦です。義兄を失った義姉はさぞ心細かったろうと思います。それでも葬儀の際には喪主(名義的には姪1が務めました)ですから、棺の先頭に立たなければいけません。棺をまさに霊柩車に乗せようとする直前に義姉は「お手洗いに行きたい」と声を挙げました。誰しもが「ちょっと待て」と感じたことと思います。
その時私は「私も行きます」と言って、義姉とトイレに同行しました。この先義姉を守る必要があるな、と思った瞬間でした。実家の母を亡くしたばかりだった私は、義姉が一人暮らしを続けるのは到底無理だと感じていました。
「ヨメの在所」というのは、家父長制を裏で支えた女系の血縁です。義姉と私は血縁ではありませんが、夫の姉ということは「二親等姻族」です。
夫はなんだかこれで親戚づきあいがなくなってしまうように考えている節がありますが、残された姪1甥1は私にとって「三親等姻族」です。アジア的大家族を思うこの頃です。(終わり)
posted by nora_asuke at 16:24| Comment(0) | #家族

2026年07月31日

義姉を悼む 2

夫とその姉妹は4人きょうだいです。上二人と下二人がそれぞれ仲が良くて、夫は年の近い姉を母親の次くらいに慕っていたようです。
夫の母親である姑は、嫁いですぐには子どもに恵まれず辛い若嫁時代を過ごしました。まだ小さかったおじいさん(舅)の弟妹をもう一代上の大姑にいびられながら世話をしていたようです。やっと生まれた我が子(義姉)ですが、十分に手をかけて育てることができなかったというエピソードは繰り返し姑から聞かされました。
夫はやっと生まれた長男ですので、それはそれはかわいがられたようです。本人である夫もそこは自覚していて、それだけに義姉のことを不憫に感じてもいたようです。
前述したように、私が結婚した時にはもう義姉は家を出ていたのですが、私の記憶では自分で車を運転して、姪1と甥1を連れてたびたび我が家を訪れていました。それがいつからか自分で運転することができなくなり、義兄(今年の始めに亡くなった)の運転でしか来られなくなりました。
甥1はしかるべく療育を受けるため手続きをとることができました。運転のできない義姉は、当時まだ走っていた名鉄三河線を利用していたようです。何かの機会に甥1を連れた義姉と姑が乗り合わせたことがあります。その時母親である姑が義姉親子を避けるように乗っていたという話は、今初めて記します。
葬儀の際に姪1の口から「義姉は難病を患っていた」と語られました。甥1を育てる心労だけでなく、自分の身にも何か病気を抱えていたとしたら、現代であれば義姉にも何かしら支援の手が差し出されていたでしょう。「難病」の多くは医療の進歩とともに発見されます。発見されて治療可能なものもあれば不治の病であると宣告されるだけ、ということもあります。
義姉の病気がわかったのは亡くなる直前でしたので、どのみち治療は不可能でした。(続く)
posted by nora_asuke at 10:49| Comment(0) | #家族

2026年07月30日

義姉を悼む

つい先日亡くなった夫の姉を悼む記事を数回に分けて書きます。これまで夫の妹についての記事はたくさん書いてきましたが、義姉についての記事は少ないです。少なからず公に書くことをためらっていました。
私たちが結婚した時、夫の姉と妹の一人には既に子どもがいて、私はすぐに「叔母さん・伯母さん」になりました。夫にはもう一人妹がいるので、「義妹1」「義妹2」と呼ばせていただきます。
ついでに書くと、義姉には「姪1」「甥1」、義妹1には「甥2」「姪2」「姪3」「姪4」、義妹2には「姪5」「甥3」がいます。我が家の娘息子を加えて「総勢10人のいとこ同士」ということになります。
義姉にとって我が家は「実家」ですので、盆暮れの贈答品や親戚づきあいなど、都会の皆さんから見たらかなり濃い付き合いをしてきました。ですが、甥1の存在が親戚関係に何となく触れてはいけない感覚をもたらしていたのです。甥1は知的障碍者です。
甥1が3歳ころ、「言葉が遅い」ということが家族の中で交わされるようになりました。一番気にしたのは若嫁だった私です。言葉が遅いだけでなく、こちらの言っていることがどうも理解できてないようなので、「聴覚に障害があるのではないか」と感じました。障害があるのなら早期に診断を受けて相応の療育を受ける必要があるとは思ったものの、「若嫁」の自分がどう口をはさむかを大いに悩みました。(続く)
posted by nora_asuke at 10:37| Comment(0) | #家族