2024年11月24日

文楽

前回書いた「相国寺展」へは夫のお友達に誘われて出かけたのですが、実はこの3人で夏に「国立文楽劇場」へ行ってきました。
今年開館40周年だそうです。「国立」の劇場は、他にもいくつかあるらしく、歌舞伎や落語などの演芸や「国立劇場おきなわ」では琉球文化も支援しているようです。「国立」というからにはお仕事をされている方はみな公務員かと思いましたが、イマドキは役所の職員でも非正規・非常勤が当たり前ですので、生活が保障されるほどにお給料があるかどうかまではわかりません。それでも国の政策として日本の文化が守られているというのは素晴らしいことだと思いました。
夏に出かけたときはまだ夏休み期間中でしたので、鑑賞した演目のうち「ひょうたん池の大なまず」「西遊記」は子ども向け企画でした。親子で、あるいはお孫さんと参加されているらしい様子がうかがえました。中には「おばあちゃんに言われて仕方なくついてきた」という子どももあったかもしれません。一般参加の私としては「上演中に騒がなければいいがな」と若干の危惧を抱いていました。
しかし、心配は無用でした。「国立文楽劇場」は常設ですので、普段から通っているというお子さんもいるのかもしれません。
幕間には、子どもを舞台に上げて実際に人形を動かしてみるという時間も設けられました。「やってみたい人」という呼びかけに一斉に「はい」「はい」と手が挙がりました。
文楽の人形は、一体を3人で動かします。右前に来る人は「黒子」ではなく、裃姿で顔を出したまま演じます。この「人形と一緒に出演する」スタイルは、世界中の人形劇の中でも珍しいと説明がありました。この右前のポジションの方がうまく3人をリードして自然な動きを作ります。舞台に上がった子どもたちも悪戦苦闘しながら人形を操っていました。
人形を操るのに3人いますが、舞台の右側には「謡」「楽器」を担当する別の人たちがいます。徹底的に分業します。この「謡」から派生したのが「義太夫」とか「浪曲」とかになるそうです。
「女殺油の地獄」「生写朝顔話」は日本の歴史的な背景を知らないと理解が難しいかと思われましたが、外国人のお客様も大勢いらっしゃいました。
帰りしな、小走りで会場を出ていくひょろっとした青年が藤井聡太さんに激似でしたが、人違いだったかどうか確かめるすべはありません。
posted by nora_asuke at 09:37| Comment(0) | #旅行

2024年06月25日

帰路 from トルコ

最終日のフライトはまたしても深夜便です。トルコチームは最終日のぎりぎりまでもてなしてくれました。
私は基本的に自分用のお土産は買わなかったのですが、トルコチームがあれこれとお土産を持たせてくれました。「帰りの機内で食べるように」と食べ物もどっさり持たせてくれました。トルコティーの茶葉やポットセットなどは日本では手に入らない珍しいものだと思います。
さて、再びのナイトフライトです。1週間の滞在で何となくトルコ語が理解できるというか、トルコ語の響きが懐かしくて、機内サービスでトルコ語のドラマや映画を見まくりました。日本語字幕がなくても英語か中国語の字幕があるので大丈夫です。日本人が漢字を読めるというのは、かなりポテンシャル高いです。
日本チームとは羽田でお別れです。名古屋エリアからの参加者も新幹線でその日のうちに帰宅しました。羽田で1泊というのは私一人です。「イモトのWIFI」を返却し、大きい方のスーツケースを自宅まで送る手配をして、タクシー乗り場に並びました。あらかじめ予約したホテルは蒲田駅から歩いて10分ほど、と案内されていました。昼間の明るい時間なら歩くことも可能でしたが、時間も遅いし荷物はあるし、という選択です。タクシーはたくさん並んでいて、問題なくホテルに着きました。
無事帰国したという電話を自宅に入れて、その翌朝から腹痛を感じだしたのですが、その顛末は5月31日に「お粥メーカー」というタイトルでUPしています。
翌日は「ウーバー」を頼んで品川駅まで行きました。何かと話題のライドシェアーですが、私は沖縄へ行った時からすでに「ウーバー・ラバー」です。ライドシェア解禁以前なのにどうして可能だったかというと、タクシー会社の「事前確定運賃」というサービスで、厳密にいうとライドシェアではありません。私が頼んだウーバーの運転手さんは、外国人の送迎に慣れていて、私が日本人(しかもおばさん)であることに少し驚いていました。
月曜日に帰宅、翌日ころも連句会、そのあくる日は仕事と、あわただしく過ぎているうちに、先週からトルコチームが来日しています。
というわけで、私のトルコ訪問記はこれで終わります。
posted by nora_asuke at 08:41| Comment(0) | #旅行

2024年06月18日

水 in トルコ

海外旅行の際、行き先がどこでもまず「水」の心配をするのではないでしょうか。蛇口から出る水をそのまま飲んでも大丈夫な日本は、世界でもまれな国です。トルコでも飲料水は基本的にペットボトルの水を飲むように、と、旅行アドバイスにありました。私は、セントレアのホテルでもらったペットボトルの水を頂戴して以来、結局「お金を払って水を買う」ということは一度もありませんでした。水を買わねばならないと覚悟はしていましたが、コーヒーやお茶なら持ち運べるだろうと、カラの水筒を一つスーツケースに忍ばせてはありました。まあ、使う機会がなければそれでもいい、くらいの考えで。
滞在先のシスターは、私の部屋にペットボトルの水を10本ほども用意してくれてあって、朝必要なだけ持って出るように、と言ってくれました。その他の時間にも他のメンバーやレストランで出されたりとか、ペットボトルの水は不自由なく補充されました。胃の小さい私は、すべてカラにするほど飲めなかったので、思いついて持参した水筒に残った水を入れて持ち歩きました。衛生的には問題ありません。はるばる持参した甲斐があったわけです。
じきに、シスターが自宅では浄水器を通した水道水を飲んでいることに気が付きました。それでは私もそのろ過した水を飲んでも大丈夫ではないか、と考えました。基本的にペットボトルはエコではありませんので。
シスターは笑って、「この浄水器は二重にろ過しているのだ。蛇口にろ過器が取り付けてあって、さらに冷蔵庫に入れる際にろ過している」と、私の水筒持参にOKを出してくれました。ただ、「私のカラの水筒」というのが「使用済みのペットボトル」と同意に聞こえたらしく、英語でニュアンスを説明する難しさを感じました。
ところで、滞在中観光バスを利用したりして、飛行機の中で出されるような小さな水のパックが用意された時がありますが、こちらは小さな衝撃でパックから水漏れが発生して、困惑することが多々ありました。他にも、日本でも見かかるようになった給水器もあちこちにあり、それこそカラになったペットボトルにつぎ足すこともできました。
トルコ語で「水」を「su」と言います。トルコ語の表記はほぼ日本でのローマ字読みと同じです。「スイ」という音読みを当てると日本語ととても近い感じがいたします。
飲用水ではなく、トイレでは、ペーパーを水に流すことはいたしません。ご注意ください。(続く)
posted by nora_asuke at 08:57| Comment(0) | #旅行