2024年07月03日

宣告前夜

昔の記事の「カテゴリー分け」をしていて、ついに「シナリオ 歌仙2017」を書き終えたところまで来ました。この作品をkindleで購入して読んでいただくこともできるのですが(250円なり)、2017年の1月〜2月にブログにUPしてあります。
ブログには人物紹介がありません。主人公の高校生二人は2000年生まれの設定です。今年が2024年ですからリアルに年齢を重ねていれば社会人でしょうか。
ブログ掲載の後、癌の手術を経て、退院後にkindleでの出版となったわけです。よくやったな。
さらに年月を経て、私がモト癌罹患者ということを知らないという方も増えてきました。ありがたいことに今のところ私はかつてのメンタル疾患も癒えて元気はつらつです。家族構成も激変し、社会情勢も世界情勢も考えられないほど大波に揺れています。
2000年から四半世紀が経とうという今、思う存分動けるわが身があること、命を繋いでもらったことに改めて感謝しています。
posted by nora_asuke at 16:53| Comment(0) | #胃癌

2024年05月31日

お粥メーカー

無事に帰国を果たしたことで、一挙に緊張が緩んだのでしょうか。胃腸の調子がよくないです。市販の薬でしのいできましたが、仮にも癌を患った身ですので、念のためにクリニックを受診してきました。血液検査の結果、取り立てて病気なわけでもないらしくホッとしました。
ところで、出国する前にクレジットカードのポイントを使って「ランチジャー」を注文してありました。学校で仕事をするようになって、お弁当持ちで出かけることが胃にもお財布にも優しいことがわかり、その上あたたかいご飯を持ち運べたら言うことなしです。内容量350mlという可愛らしいランチジャーが留守の間に届いていました。
そのランチジャーを持参して、いつものころも連句の例会に参加しました。ランチジャーですので、お粥を入れても大丈夫、くらいの気持ちで持っていったら、なんと、食べるころには世にもおいしい五分がゆになっていました。(朝は、お湯の中に米粒が見えるくらいの状態でした)。
文字通り、味をしめた私は、毎日ランチジャーで作ったお粥を食べています。
posted by nora_asuke at 21:55| Comment(0) | #胃癌

2024年02月10日

癌サバイバーとして 11

下世話なことを書くと、がん保険から入ったお金で新しいパソコンを買ったり、プログラミングを習ったりできたのでした。その後Yahoo!ブログが閉鎖になるとか、ましてやコロナパンデミックなんて全く予想していませんでした。コロナで英語教室を開けられなかったときに「持続化給付金」を申請して「テックアカデミージュニア」を自分で開くことも予想外の展開です。専業主婦が長かった割にマネー事情にたけていたようです。もっとも総額で大して稼いでいませんが。
5年間の経過観察が無事終わり、どういうかわけか精神疾患が快癒するというおまけがついてきました。コロナが明けないうちにウクライナ侵攻があり、ガザの大虐殺があり、能登で地震があり、以前の私ならとても平静でいられない情勢です。昔からの知り合いには心配されますが、この事態に立ち会うために修業を積んできたような気がしています。
今回「癌について書く」に当たり祖母のことから始めたのは、私の死生観に天理教が大きく影響していると改めて実感したからです。死ぬこと自体はそれほど怖くない、と書ききるのは時期尚早かもしれませんが、意識不明になりながら見ていた夢はあながちただの夢ではなかったような気がします。天理教の教祖・中山みきさんが乗り移ったような気分というか。
とは言え、唯物史観が私の基本ですから、祖母のように「救いたまえ、守りたまえ」と唱えているわけにはいきません。そもそも、天理の神様を頼って命を落とした祖母の二の舞を踏むつもりは毛頭ないです。
癌も外科手術以外に治療法がいくつも開発されているようです。早期発見がかなめとは言え、発見されにくい癌もあり、すべてが完治するわけにもいきません。それでも医療の発展は人類の福祉に貢献するでしょう。癌に限らず、病や老いとともに長生きする世の中になっていくはずです。
専門家の知見とともに、当事者の目線が生かされるように願って「癌サバイバーとして」の記事を終わります。
posted by nora_asuke at 14:10| Comment(0) | #胃癌