下世話なことを書くと、がん保険から入ったお金で新しいパソコンを買ったり、プログラミングを習ったりできたのでした。その後Yahoo!ブログが閉鎖になるとか、ましてやコロナパンデミックなんて全く予想していませんでした。コロナで英語教室を開けられなかったときに「持続化給付金」を申請して「テックアカデミージュニア」を自分で開くことも予想外の展開です。専業主婦が長かった割にマネー事情にたけていたようです。もっとも総額で大して稼いでいませんが。
5年間の経過観察が無事終わり、どういうかわけか精神疾患が快癒するというおまけがついてきました。コロナが明けないうちにウクライナ侵攻があり、ガザの大虐殺があり、能登で地震があり、以前の私ならとても平静でいられない情勢です。昔からの知り合いには心配されますが、この事態に立ち会うために修業を積んできたような気がしています。
今回「癌について書く」に当たり祖母のことから始めたのは、私の死生観に天理教が大きく影響していると改めて実感したからです。死ぬこと自体はそれほど怖くない、と書ききるのは時期尚早かもしれませんが、意識不明になりながら見ていた夢はあながちただの夢ではなかったような気がします。天理教の教祖・中山みきさんが乗り移ったような気分というか。
とは言え、唯物史観が私の基本ですから、祖母のように「救いたまえ、守りたまえ」と唱えているわけにはいきません。そもそも、天理の神様を頼って命を落とした祖母の二の舞を踏むつもりは毛頭ないです。
癌も外科手術以外に治療法がいくつも開発されているようです。早期発見がかなめとは言え、発見されにくい癌もあり、すべてが完治するわけにもいきません。それでも医療の発展は人類の福祉に貢献するでしょう。癌に限らず、病や老いとともに長生きする世の中になっていくはずです。
専門家の知見とともに、当事者の目線が生かされるように願って「癌サバイバーとして」の記事を終わります。
posted by nora_asuke at 14:10|
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