本来ならば帯広からセントレアへ向かう飛行機に乗っている時間でした。
それをキャンセルしたので、今日は名古屋まで映画を見に行く予定でした。そのついでに、高校時代の恩師に会って、先生と高校時代のあれこれを語り合うつもりだったんですが、大雨が降るという天気予報を受けてそれもキャンセル。
7月にあった同窓会の折りに恩師からご指名を受けて、高校時代のあれこれを本にまとめないかと誘われたのでした。先生とは「あいち県民教育研究所」というところでもご一緒しており、私が在籍していた当時の千種高校での活動をなんらかの形でまとめてみたいという気持ちはありましたので、喜んで引き受けたのですが、「本にする」ということは、実は私は考えておりません。書籍の状態で手に取るのはおそらくごく一部の教育関係者でしょう。それよりも、私は「めちゃめちゃ楽しかった千種高校」を追体験してもらえるエンターテインメントを作れないだろうか、と考えています。
高校時代の夏休みは、受験生だった高3の時ですら、学校祭に向けての準備に明け暮れていたのでした。特に私は、高3の時、舞台で発表する劇の脚本を書くため、受験勉強どころではありませんでした。舞台の演目は「ユタと不思議な仲間たち」。劇団四季のミュージカルとして認知されていますが、原作は三浦朱門さんの小説でした。私は図書館で原作を借り、40分の上演時間に合うようオリジナルの脚本にまとめました。
劇の内容もさることながら、校内での審査結果を巡って、まさに青春ドラマを繰り広げたのを娘に語って聞かせたものでした。
私たちのクラスだけではなく、3年生のクラスがこぞって学祭に燃えていたのですから、進学校としては異例だったと思います。そういう経験を経て、還暦を迎えようという今頃になり、改めて「自分たちの受けた教育を客観的に振り返る」という作業は無意味ではないと思っています。
この間、AIやらITやらと次世代の教育みたいなジャンルの本を読み漁っています。「AIが職業を奪う」というようなセンセーショナルな取り上げ方もままありますが、人間の生み出した技術ですから、人間が制御できるだろうというのが私の基本的な考え方です。というか、そうならねばならないと考えています。
そのためには、読み書きと同じくらいコンピューターの操作が必要になってきます。
奇しくも、私が高校1年生の時のクラスでに作った映画の中で私は「コンピューターを操作する科学者」という役で出演しています。(UFOが地球を攻撃するというSF映画でした。)その頃のコンピューターのイメージは冷蔵庫のように大きな機械から暗号で書かれた細長い紙が出てくるというものでした。
コンピューターの操作そのものは簡単になりましたが、プラットフォームと呼ばれる巨大企業の果たす役割は大きなものになりました。
2019年08月30日
学祭の頃
posted by nora_asuke at 14:56| Comment(0)
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