「裸足で駆けてくおかしな妻さん」を図書館で借りて読みました。
作者の吉川トリコさんは、現在赤旗日刊紙で連載小説「燃える花の名前」を掲載中です。お話の舞台設定がどうもご近所のような気がしていたのですが、名古屋にお住いのようです。これはお近づきになりたい。
「妻さん」という呼び方は、「奥さん・ご主人」という呼び方がジェンダー平等的に「?」と言われたころから出てきた新しい呼び方ですが、作中ではフツーに用いられています。というか、主人公の一人「野ゆり」さんを表す固有名詞でしょうか。
「妻さん」は、あくまで「妻」であって「嫁」ではない。ですが、専業主婦として完璧です。むしろ、封建的な呪縛に縛られない分「オーガニック」とか「無痛分娩」とか新しい知識にも完璧で、しかもその知識をYouTubeで配信しているという念の入れようです。
そうした無償労働が金銭的にも報われるように、という作者の願いを感じ取ったように思います。