2024年12月19日

図書館での遭遇

豊田市中央図書館で予約した本を「石野支所」で受けとります。「石野交流館」と同じ場所です。図書館の分館も兼ねています。我が家から豊田市内へ向かうときには「足助交流館」よりも便利です。
多分赤旗をデジタルで読むようになったころから「書評を読む」→「中央図書館に予約」→「石野支所で受けとる」というのは私の日常風景になりました。週に2〜3度石野支所には立ち寄りますので、係りの方も私の名まえを覚えてくださったようです。昨日も「また来ましたね」くらいの対応でした。
ところがそこに夫がいたのです。夫は「豊田市の図書館を考える会」の会員なんですが、実は図書館を利用したことがありません。昨日ようやく重い腰を上げて利用者カードを作ろうと思い立ったそうです。
夫は、私のいない時間を見計らったようですが、いかんせん、私は常連ですので、遭遇する確率は高いです。昨日会わなくてもいつか出会ったはずです。
夫はもっともらしく書架を眺めていましたが、夫の読みたかったのは「谷崎潤一郎」の解説の有名な研究らしかったですが、それを図書館の「蔵書検索」(豊田市中央図書館の簡易的なコンピューター)で探すのは至難の業です。「細雪」を検索しただけでも100冊以上の書籍がヒットしました。その中におそらく「谷崎潤一郎」著の「細雪」がありそうだということを確かめて、昨日は終わりました。(よくわからない本をとりあえず1冊借りたようです)。
「蔵書検索」は、ATMの画面とよく似た作りでした。パソコンやスマホじゃなくてもインターネットの利用場面というものはあるのだな、と、私にとっても発見になる1日でした。
posted by nora_asuke at 15:38| Comment(0) | #読書

2024年11月28日

猿岩石日記

「猿岩石」を知らなくても「有吉弘行」を知らない人はないでしょう。有吉さんと相方の森脇和成さんがコンビを組んでいたころに無茶苦茶な「ユーラシア大陸横断の旅」をして、その道中を記した日記です。お笑い好きのうちの息子は当時から応援していましたが、非常に残念なことにその頃病の真っ最中だった私はブラウン管の猿岩石を知りません。活字になった「猿岩石日記」で活躍の様子を知っただけです。
失礼ながら、お二人の書かれた文章を読んで「これはアリヨシの勝ちだな」と思ったのを覚えています。コンビを解消してからは二人とも芸能界から遠ざかっていたように思いますが、有吉さんの活躍はここに書くまでもありません。
「猿岩石日記」は、今アマゾンで「中古品37円」と値段がついています。価格と価値が一致するものではないという見本のような存在です。
posted by nora_asuke at 16:51| Comment(0) | #読書

2024年11月19日

ギフト券

息子から商品券をもらいまいした。何かのサービスでもらったらしいです。たまに行く書店で使えるんじゃないかと思って尋ねたところ「おつりは出ませんが」使用できるとのことでした。
「読みたい本」は図書館で借りるので、ここは一番「売れてる本」を手に入れようと文庫本が平積みになっているところを探しました。するとうまいことに「百年の孤独」と「100万回死んだねこ」が合計で2000円でした。消費税分を小銭で払って、早速車の中で開いてみました。
「100万回死んだねこ」は「100万回生きた猫」の覚え間違いです。福井県立図書館の司書さんたちが集めた面白くてためになる本です。多分私は、文庫になる前のハードカバーを図書館で借りて読みました。読まないわけないじゃん、というくらい人気だった本です。これは雑学オタクでもある息子への逆プレゼントです。
もう1冊の「百年の孤独」も出版当時の大ベストセラーです。夫は昔読んだそうですが、夫の読書はいつも「読んだ」というアリバイ作りですので、文学的価値については当てになりません。とにかく難解な小説です。
私も「所有している」というアリバイになればいいと考えていたのですが、文庫版には筒井康隆さんの「解説」がありました。「2024年4月」に書かれたこの「解説」は、「本文を読む前に解説を読む」タイプの人に向けて書かれてあり、まさに私が該当する読者でした。筒井康隆さんには「文学部只野教授」という著作もあり、難解な文学も独自の視点で興味を持たせてくれます。
筒井さんの解説にあった「マジック・リアリズム」という言葉は、なんだか兵庫県知事選挙のことまで含むようで、虚構と現実の境目を見抜く目を養うことが「国語」の授業で求められるように思いました。
posted by nora_asuke at 13:33| Comment(0) | #読書