2024年02月08日

癌サバイバーとして 9

覚醒してから、再度リハビリが始まりました。術後すぐには頑張りすぎるくらい取り組んだリハビリですが、1月半も寝たきりだったので驚くほど筋肉が落ちていました。
座っているだけでもリハビリになると言われたので、昼間はできるだけ体を重力に逆らう方向に維持しました。眠くはないのですが、持ち込んだパソコンを開ける気にはなりません。読書用に持ち込んだ本も開きもせず、売店で週刊誌やビッグコミックを買って読んでいました。体力がないと気力も失せるようです。
売店にはエレベーターで行けたので自力で買い物はしていました。入院用のパジャマのまま出入りしていたので、看護助手さんに何か羽織った方がいいと言われました。パジャマやタオルはレンタルで、毎日取り換えてもらいました。
母の日くらいに目が覚めて5月末には退院しましたので、リハビリは大急ぎです。水平方向には動けるようになったものの、自宅は純ジャパニーズ住宅です。病院ではちゃんと畳の上で練習できるようにもなっていて、畳から「よっこらしょ」と立ち上がれるところまでできるようになりました。
退院後の生活については食事と運動と通院について話がありました。手術後は5年間経過観察が必要です。豊田市では総合病院と地域の病院の連携があって、私はそれまで「高コレステロール症」の薬をもらうために通っていたいけどクリニックに行くことにしました。もちろんコレステロールの薬なんて必要なくなっていて、ただ検診を受けるだけです。その主治医の池戸先生はご自身も癌を患っていらしたようで、私が5年間の経過観察を終えた頃お亡くなりになりました。
私のもう一つのかかりつけである南豊田病院で、術後意識不明になった経過を話すと「命を落とすところだった」と言われました。入院中ほとんど眠れなかったので、睡眠薬を処方してもらいました。手術前よりかなり軽い薬でしたが、服用した初日は世界がぐるぐる回るような感覚で眠りに落ちました。
その後、日を追って睡眠障害がなくなっていきました。(続く)
posted by nora_asuke at 16:46| Comment(0) | #胃癌
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