癌の遺伝体質があると書きましたが、癌の原因が特定されているわけではありません。ピロリ菌が有力な原因の一つと言われるようになりましたが、ピロリ菌を保有していたら必ず癌を発症するわけではないです。
また、私が胃癌を宣告されてすぐに思ったのが「コーヒーの飲みすぎか?」ということでしたが、それも因果関係は薄いようです。胃切除手術を受けた後、主治医に「特に問題ない」と言われました。
実際に手術を受けたのが、国民文化祭あいちの直後でしたので、連句関係の皆様に「準備のために無理をしたのでは?」とご心配いただきましたが、2014年にピロリ菌の検査を受けた時点ではまだ国文祭の話はありませんでしたので無関係です。
「癌になりやすい要因」はあっても「かくかくしかじかで癌になる」というわけではないです。しいて言えば、規則正しい生活をして免疫力を高めることが癌の「予防」になるようですが、万病について言えることです。
おばあさん(姑)は、胃癌の手術後長く手術を受けた総合病院へ通っていました。車で1時間以上もかかるその病院へは、はじめ義妹(里帰り出産した義妹ではなく)が送迎していましたが、その義妹にも赤ちゃんが生まれることになり、私が娘・息子を連れて送迎することになりました。少し都会にある病院への「お出かけ」は、おばあさんにとってはむしろ楽しみだったようです。病院のフードコートで孫(私の娘・息子)にラーメンを食べさせることを張り合いにしていました。
おばあさんは、胃薬のほか外科の湿布やいろいろをもらっていたようです。時代が「薬の院外処方」に向かい、わざわざその病院まで行かなくても足助の病院で同じ薬がもらえることがわかるまで通院を続けました。
少し記憶が曖昧ですが、おばあさんが入院していた時に同室だった患者さんの消息を患者さん同士で話題にしたことなどもあるのでしょう。無事生還したおばあさんでしたが、同室だった誰それが亡くなったらしい話をしていたことがあります。おばあさんにしても人間ドックで初期の癌を発見されて永らえたのであって、まだまだ癌は死に病でした。(続く)
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