「森林に何が起きているのか」という本を読みました。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784121027320
コロナ禍で木材の値段が急騰した「ウッドショック」をご記憶でしょうか? 私は国産木材の値段が上がって何が問題なんだろうと、いぶかしく思いましたが、森林を巡るまとまった考察を読んで非常に納得がいきました。とは言うものの、森林について人類はまだ何ほども知りえていない、と言うのがこの本の趣旨です。
私が足助に住み始めたころ、機械の入らない小さな田んぼに杉の苗を植えているのを見て、素人ながら「先人が開いた田んぼを森に戻してしまうのは理に反しているのではなかろうか」と感じたものです。苗だった杉は今は鬱蒼とした林になっています。
「里山はギリギリまで利用され、時には限界を超えて酷使されていて、決して人と自然が安定的に調和していた場所ではなかった。」(同書163ページ)という指摘にはぎょっとしました。
我が家には(夫名義ですが)所有する山林がたくさんあります。個人で所有するには限界があると感じてはいましたが、裏付けを得られたように思います。
2023年03月30日
こりゃ大変
posted by nora_asuke at 17:03| Comment(0)
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