ナイアガラでは、夕食時間を含めて午後9時まで滞在しました。広いフードコートは、世界中から集まった観光客であふれ、和洋中華様々な食事が提供されていました。私はここで、「タコス」というものを初めて食べました。
出発前に、英語の生徒たちからお土産のリクエストをいくつか聞いていたうちの「スクイーズ」の手ごろなものを2つゲットしました。また、私用にTシャツを1枚購入しました。
次第に外は暗くなり、対岸のカナダエリアにはカジノのネオンがチカチカするのが見えます。夕映えのナイアガラを散策してベンチに座ろうとすると、少し濡れているように見えました。私が思わず「濡れてる……」と呟くと、隣に座っていた女性が「濡れてませんよ」と日本語でおっしゃいましたので、見上げるとアジア系の顔立ちではありましたが、日本人ではありません。「日本語がお分かりになるんですか」と尋ねると「夫が日本人です。」と言って、ご家族を紹介してくれました。お姑さんにあたる女性も一緒でした。このお姑さんは、かなり親しげに私たちに話しかけられまして、日本人も大勢いますよ、と、おっしゃいましたが近くにはいなかったようです。
娘からは「ナイアガラへ行く」としか聞いていなかったので、その近くで宿泊するものだと思っていたら、バスでまた2時間ほど移動しました。
外は真っ暗です。バスと対向車のヘッドライト以外には目ぼしい明りはありません。どこへ連れて行かれるのだろう、と若干不安な気持に襲われましたが、文明の利器「グーグルマップ」によると、バスはロチェスターという比較的大きな町に向かっていたようです。
現代的なホテルの林立するエリアにたどり着いたのは、午後11時を回っていました。翌朝7時には出発、朝食は6時から食堂で取ってくれ、というアナウンスを聞いて、娘は売店で何か買って部屋で朝食をとることにしました。フロントの横に自分で品物を取ってくる冷蔵庫があり、ペットボトルの水を2本とスナックを3つ買って会計を頼むと、ちょうど11時でスタッフが交替の時間だったらしく、ひどく計算に時間がかかってしまいました。(続く)