先日、「チャシーのレッスンバッグ」の自慢を書きましたが、私の手作り史に残るもう一つが、「制服のリメイク」です。制服と言っても、ブレザーの中に着るカッターシャツですが。
高校の制服は、ブレザーとボックススカートのスーツに、開襟シャツを合わせたものでした。私は、おしゃれには無関係な中学生でしたので、高校の指定する開襟シャツを着て入学したんですが、ちょっとイケてる女子はみな「ボタンダウンのカッターシャツ」でした。ボタンダウンなんて、高校に入るまで、言葉も聞いたことがありませんでした。
しかし、開襟シャツ2枚では、梅雨の季節に洗濯しても乾かないと理屈をこねて、何とかボタンダウンのシャツを1枚ゲットしました。
そして3年が過ぎ、シャツの袖に、ほつれが見られるようになったのです。もうじき卒業ですから、今さら新品は買ってもらえません。さらに、私たちは共通一次の初代ですので、1月に共通一次試験が終わると、学校は事実上自由登校になりました。そのころ私のもとに、新品のミシンが届いたのです。伯母がブラザーのセールスウーマンで、毎月なにがしかのお金を貯金して、満期が来たのでした。
学校へ行かなくていいのは受験勉強のためでしたが、私は、私学は受験しなかったので、この時期英語と国語だけをやればよかったのです。ヒマと、ミシンとやる気のあった私は、シャツの1枚を切り開いて、残り2着分の袖(カフス部分)を作り上げたのです。ボタンホールも上手にできました。
受験は、共通一次の結果がわりとよかったので、無事合格しました。
posted by nora_asuke at 17:11|
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