2014年07月31日

昔話

子どもが生まれて、言葉がわかるようになった頃、日本の昔話のスタンダードくらいは本に頼らずとも、口伝で話してやれるようになりたいと、紙芝居で練習したことがあります。おかげで、もも太郎を始め、いくつかの昔話はそらで言えることができます。
ところが、娘はまだしも、息子の方は「お話してあげよう」と水を向けると「いい」と断られました。え?子どもって、お話好きじゃなかったっけ?それとも、私の思い込み?若い母親はうろたえました。
しかし、馬を水飲み場まで連れて行くことはできても、水を飲むかどうかは馬次第、という例もあります。息子はきっと、お話の好きじゃない子どもなのだと、強要することなく育てました。果たしてそれが正解だったのか。
一方、大方の親御さんが悩みの種だったであろう、コンピューターゲームについては、同じく言葉がわかるようになった頃から「うちはね、ファミコンと言う物は買わないからね」と、一方的に禁止措置を出していました。それに対して息子は、小学校の2年生の時に、もらったお年玉で自分でゲームボーイを購入し、ポケモン道を歩み始めました。弟がゲームボーイを手にしたのを見て、娘も同様にゲームボーイとポケモンの道を歩みました。
といういきさつで、ブラウン管でのコンピューターゲームは導入しなかったものの、わが子たちはよそのお子様とそれほど違わないゲーマーです。
さて、「お話いらない。ゲームは自分で買う」と言った息子は今、感情表現がとても苦手な青年になりました。今どきには珍しくない「おたく」という感じです。
私が子どもの頃は「テレビばかり見てると馬鹿になる」と言われて育ったものですが、それは当っていないように思います。しかし、昔話よりゲームを好む子どもたちが将来を担うのは、ちょっと危険なような気がしています。
posted by nora_asuke at 15:07| Comment(0) | #家族

2014年07月30日

母の繰り言

父が亡くなってから、できるだけ週に1度は実家に顔を出すようにしているのですが、母もひとり暮らしが長くなって、めっきり年寄りじみました。話し相手がいないせいか、前回訪ねた時と同じ話を繰り返します。最初は「それ聞いたよ」とか「その後どうしたの」などと応じていたのですが、だんだん、母の記憶力が衰えていることに気づき、何も言わずに、うんうんと聞いているようにしています。
いよいよ、来週から息子が実家の近くでひとり住まいを始めるのですが、母は、息子の面倒を見てやるつもりでいますが、息子にとって負担になるのではないかと、心配しています。
父は、癌を患ったのは3年前ですが、再発して3カ月で他界して、あの世への旅立ちとしては理想的だと言っても差し支えない逝き方をしましたが、これから老いていく母を介護する立場になったのだなあと、少しため息です。
posted by nora_asuke at 15:20| Comment(0) | #家族

2014年07月29日

連句年鑑

連句協会が毎年発行している、作品&情報誌です。ころもに入会して2〜3年してからは毎年購入しているはずですが、最初は自分の句が載っている作品を読むだけ。そのうち、ころものメンバーの作品くらいは読むようになり、ようやくここ数年、国民文化祭などで全国にお知り合いができてくると、そうした人たちの作品にも目を通すようになりました。
この何年かは、私が捌いた作品も掲載されていますが、今年発行された年鑑には、昨年の山梨で行われた国民文化祭での写真に、私の後姿が大きく写ってます。電子辞書に貼ってあるのは、カクサン部の部長です。
今日は、文音が明けた解放感と、責任感で、年鑑の寄稿文を読みふけってました。
文音を満尾に導いたとはいえ、まだまだ初心者の域を出ていないなと言うことが、痛感された次第です。
ちなみに、連句協会は、今年度より、一般社団法人日本連句協会、と、名前が改まりました。夫は、この点を最高に褒めています。
posted by nora_asuke at 16:35| Comment(0) | #俳句、川柳