2012年09月30日

今月の連句ROCK

  連句ROCK「彼岸花」の巻
                捌 冨田八穂
一 時知るや紅きひとむら彼岸花        八穂
二  名月愛でて祝す優勝           樹音
三 命とは何ぞやと問う記憶の場       ちこ
四  やあと呼ばれるドラマ改編        樹音
五 ありがとうくり返し母夏衣         八穂
六  トスカ始まる開演のベル         ばらずし

連衆 出原樹音 水野ちこ  ばらずし 冨田八穂
二〇十二年九月二十七日 首尾
  於 とよた市民活動センター


今回は、初めて私以外の捌で1巻巻きあげました。と言っても、八穂さんはころも連句会員でもあり、もはやROCK以外の式目でもやれる方です。連句が広がるためには、捌をやれる人が増えることが不可欠で、その意味で、大きく飛躍を遂げた回になりました。
また、百月での連句ROCKも計画中で、私の思惑とはかなり時間的に遅れてますが、次第に広がりを持つ方向へ向かっています。
一方、私は中国へ行った時のレポートをちゃんとまとめるという大役をおおせつかって、ワードと格闘中です。短くまとめたものは、近く「矢崎藍の連句わーるど」に掲載していただける予定ですので、そちらもご覧下さい。↓
(2023年8月6日追記:現在URLが異なります)。
posted by nora_asuke at 17:51| Comment(0) | #俳句、川柳

2012年09月20日

西安へ

訪中4日目で、北京から帰国する組と西安へ向かう組に分かれました。
北京空港で、みんなそろって最後の昼食をいただき、西安行きの飛行機の方が先に出発するので、みなさんに見送られる形で、西安行きの飛行機に乗り込みました。
と書いている今は、中国での反日デモが一段落したとはいえ、よく無事に行って来られたものです。
その飛行機内で、リーダーである近藤蕉肝先生は隣り合わせた若い女性に声をかけ(アメリカ留学中の中国人だったようです)、私を加えた3人で英語で連句という試みをしました。むろん、私が理解できる程度の簡単な英語です。いや、日本語だって連句で使う言葉は決して難しくはないですよ。作品は「12調」という私の知らない式目でしたが、土台素人の方とのやり取りですから、先生も難しいことは言いません。大いに満足して西安へ到着しました。
西安では、どこへ行っても雨に見舞われるという3日間でしたが、北京ではできなかった、中国の方と連句を巻くということが実現して、蕉肝先生は、ますますご機嫌。また、一緒に連句を巻いた西安交通大学の先生(日本語の先生)の授業で、蕉肝先生が突然学生を相手に連句のレクチャーをすることになり、まあ花を添えるつもりで、私ももう1度和服でご一緒しました。
西安では、玄奘和尚の持ち帰ったというお経を収めた大雁塔に登り、空海が学んだという青龍寺で、ゼロ番札所(四国88か所の0番)のハンコをもらい、もちろん兵馬俑を見学し、お土産を買いにお茶屋さんでいろいろ味見しながらおしゃべりをして、前半の硬い連句談義からゆる〜い観光をして、帰路についたのでした。
posted by nora_asuke at 17:26| Comment(0) | #俳句、川柳

2012年09月17日

上田真而子さん

「うえだまにこ」さんとお読みいたします。今回中国へご一緒した方です。
このブログでは、極力個人名を出さずに話を続けてきましたが、藍先生が「まにこさんて、ドイツ文学の翻訳やってる方よ」とおっしゃいますので、今、思いついてネットで検索をかけてみました。するとなんとあの「ジムボタン」の訳者でいらっしゃいました。
私は、中高生のころ、ずっと児童文学が好きで、あんまり世間に知られていないような作品をカンだけで探し当てて読んでいましたが、ジムボタンはその頃のヒット作でした。確か、テレビアニメにもなったはずです。「ジムボタンは君だ!」というタイトルソングの一部に記憶があります。
今回大病をおして中国行きをされたのには、よほど気力が充実しておいでだとは思っていましたが、そんな人気作品の訳者とはつゆ知らず、生意気なことを多々行ってしまいました。うっ、赤面・・・。
というわけで、豊田市図書館に検索を入れたところ、80点の作品がヒットして、1番新しい昨年翻訳されたものを予約いたしました。昨年て、真而子さん、80歳を超えてご活躍です。是非あやかりたいものです。
で、北京の3日目は、北京博物館を中心に観光とお土産を買う普通の旅行でした。普通と言っても、かなりディープなゾーンへ連れて行っていただいて、古書と骨董が買いたいという参加者の要求で案内されたのは書店や文房具店などの並ぶ地域でした。そこで私は銀の硯という妙なものを買ってきました。連句を続ける以上、書もいずれにはたしなまねばならぬという決意のようなものです。あとで、西安では篆刻もしてもらうのですが、これは家族には内緒にしてあります。
posted by nora_asuke at 13:14| Comment(0) | #俳句、川柳