2012年02月29日

新しい会場

これまでころも連句の会場に使っていた桜花学園大学豊田キャンパスが閉鎖されるのに伴い、ころもの例会を豊田青少年センターというところにうつしました。と言っても、これまでのように常時会場が保証されているわけではなく、毎月利用申し込みをしなくてはなりません。また、これまでは、備品は藍先生の研究室に置きっぱなしにできたのですが、これからは毎回持ち込みです。当然ながらコピー等の事務費も有料になり、会計を預かる私としては、会のお財布のひもをしっかり押さえておかねばなりません。
幸いなことに、ころも連句の発足当時は会費が今の倍だったので、通帳にはかなり貯えがあります。昔の会員の皆様のおかげで、私たちは安穏としていられるわけです。ありがたいような申し訳ないような話です。
昨日は、場所が変わったせいもあって、二人のお客様がありました。連句は全く初めてという男性と、昔ころもに在籍していたと言うご婦人です。(ご夫婦なわけではないです)。俳句を長年やっていて、連句をいつかやってみたいとおっしゃる男性は、80歳を少し超えたところで、ご自分が最年長と思ってやってきたそうですが、ころもには92歳の超ベテランがいますので「心配いらないな」と帰って行かれました。
大学の講義室を使っていた時は、いすと机を元に戻すくらいで、ごみは大学のゴミ箱に捨てて帰ってましたが、これからはごみは持ち帰りが基本になります。次回までに、豊田市指定のごみ袋を買ってくることになりました。(私の仕事です)。
会場が変わったことで、私にとっては非常に便利になり、例会後のお茶会も6時までおしゃべりして、6時半には帰宅できました。名古屋ではおなじみのコメダコーヒーですが、ここは食事の類はサンドイッチの他にはなくて、すでに一人暮らしの年配の会員さんも多いので、その後場所を移して食事をして帰られたようです。私は帰宅すると、おばあさんがおでんを作って出来上がっていました。
実はこの春、新しいことにいくつか挑戦します。おばあさんが元気なうちに、やれる限りのことをやっときたいと思ってます。
posted by nora_asuke at 05:49| Comment(0) | #俳句、川柳

2012年02月28日

前進座

先日、前進座の創立80周年公演に行って来ました。前進座を見るのはこれが2回目です。前回は、先代の河原崎国太郎がいた頃ですから、30年近く前です。
前進座を少しググっていただくと、共産党とのかかわりが見えてくると思います。私が今回見たのも「赤旗読者優待公演」でした。なので、当初は私一人で行くつもりだったんですが、チケットが残っているから2枚買ってくれと言われて、実家の母と二人で出かけました。
まあ、いくらかはお義理で出かけたわけですが、内容は実にすばらしかったです。30年前に見た時は、私にはシナリオの知識もなにもありませんでしたが、歌舞伎としても新劇としても、超一流でした。
歌舞伎の出し物は「毛抜き」と言って、毛抜きをはじめキセルなどの金属類が宙に浮くという奇怪な現象が、巨大な磁石の仕掛けであった、という展開で、こんな話は聞いたことがないが、と思いましたが、おそらく前進座の創作歌舞伎でしょう。後半の「水沢の一夜」というのは、蘭学者高野長英が、出獄して実家に立ち寄った一夜を描いたものでしたが、固くなりがちな筋立てを、長英をとんでもないお調子者に描いていて、それが見事に劇的な展開を見せてくれる仕掛けになってるんです。日ごろ「民主的な」映画にお笑いの要素が欠けていると嘆いていた私にとって、一つ答えを出してくれたような作品でした。しかし、もちろんお笑いが主眼の作品ではありませんから、結末は、長英が「日本の未来を変えるため、私は生き延びなければいけないのです」みたいな、赤旗読者の心根をくすぐるような幕引きでした。
また、そうした筋立てとは別に役者さんの演技も見事で、劇中、誤って銃で撃たれた若者から弾をとりだすちょっとした外科手術を長英先生が行うのですが、もちろん舞台ですから特殊技術もなにも使えません。ただひたすら演技力でもって「痛い」というシーンを熱演するのですが、本当にこちらまで背中がぞくぞくするような「痛い」演技でした。
ああ、それとは別に、歌舞伎の方では「黒子」という特殊効果が使えるんですね。毛抜きやキセルが上下するのはもちろん黒子が棒に付けた毛抜きをゆらゆらゆすっていました。他にも、首をうちとられた死体を黒子が布で隠して舞台袖まで運んだり、と、西洋式のお芝居では考えられない仕掛けです。歌舞伎の様式美と相まって、日本人の美意識を垣間見たように思いました。
ところで、今週末には隣岐阜県までお芝居を見に行きます。高校で同級生だった方が出演されるので。そちらの模様もまた報告いたします。
posted by nora_asuke at 05:13| Comment(0) | #映画

2012年02月27日

インターネット「古典講座」を終えて

まだ「綱領講座」の方はもう1回残っていますかすから、それからこの話題に触れようと思っていたんですが、できればコメント(2023年7月14日追記:Yahoo!ブログ時代のサービスは全て削除されました)のみなさんには本物の講座の方をご覧いただくのが間違いのない方法だと思います。
まず言っておきたいのは、「共産主義」という言葉と「社会主義」という言葉は同義だと思ってくさい。ですから私が「科学的共産主義」と言っても、それは「科学的社会主義」と寸分たがわない言葉です。
次に、今現在共産主義社会と呼べる国は世界中に一つもありません。キューバしかり、ベトナムしかりです。中国(中華人民共和国)に至っては、言うまでもありません。全面的に民主主義が花開くのが共産主義社会ですから、中国の今の状況はだれが見ても民主的ではありません。
しかし、自国の問題は自国内で解決しなければなりません。たとえどんな崇高なイデオロギーでも、それを他国に押し付けた瞬間に泥にまみれてしまうのです。
もちろん、旧ソ連がアフガニスタンを侵略した時のように、国際的な誤りは断固糾弾します。
では、私たちにできることは何か。それは、議会を通して多数派になっていくことしかないのです。共産党が伸びると必ず逆風が起きます。それでも私たちは赤旗を拡大し続けます。真理はおのずから現れると信じて。
人類の何百万年の歴史の中で、資本主義が生まれて300年、社会主義への模索が始まって100年です。その結果を見届けるには千年単位で長生きするしかありませんが、ピラミッドを作った奴隷たちは、自分たちの作ったものが時代を超えて称賛されることを期待してはいなかったでしょう。むしろ苦役だったはずです。
その点、私たちには希望と展望があります。今は報われなくても何万年という歴史の中で私たちは大きく時代を変えるてこを押しているのですから。
posted by nora_asuke at 14:59| Comment(0) | #日本共産党