下のほうで、「資本主義にこそ自由があり、共産主義には自由がない」というコメントをいただきましたので(2023年7月4日追記:Yahoo!ブログ時代のサービスは全て削除されました)、その回答を試みたいと思います。
まず、資本主義と社会主義の捕らえ方からして私とは意見が異なりますので、議論のしようがないのですが、見出しのようなテーマは幾分有効かと考えて、ちょっと大上段過ぎる気もしましたが、こう書かせていただきました。
自由と言う概念自体が新しい思想です。紫式部や兼好法師にはおそらく自由と言う概念はなかったと思いますが、その生み出された読み物は間違いなく文学と言っていいかと思います。
また、見方を変えて、私は常にラジオでポップやロックを聞いていますが、彼らは決して自分たちが自由だとは考えてないですね。どこかにある自由を求めて旅をする。そして、その答えは意外に自分自身の中にあった、などという歌詞が多いように思いますがいかがですか。
旧ソ連に文学がなかったというのはどうでしょう。ために迫害を受けた文学者も多いと思います。おっと、これは質問者に利する答えですか。
日本共産党の準綱領的文書に「自由と民主主義の宣言」という格調高い文書がありますが、人は自由と民主主義を求めて、さまざまな表現を試みるのでしょう。文学、美術、映像、どれをとっても自由を奪われた自己あるいは他者が解放へ向かって踏み出す姿を描くことで世間の共感を得るものと考えます。
少なくとも私個人は、資本主義のこの世の中で自由を謳歌しているとはとても思えません。