昨日、父の今後の療養についてのカンファレンスが行われました。特に身構えて行ったつもりではなかったんですが、かなりしんどいものですね。ああ、父の容態はきわめて良好です。ご心配なく。
昨今のガン事情は医療技術が飛躍的に上がって、初期のがんであればほとんど心配ない、と漠然と思っていましたが、そう簡単なものではなかったです。お医者様の説明はこうでした。
*病名は「食道癌である」
これは、私たち家族も予め承知していたことです。
*
胃がんや大腸がんについては、ほぼ治療についての
ガイドラインが定まっているので、ほとんど選択肢がない。
じゃあ、食道癌には選択肢が多いのか。
*現時点では、怪しい細胞は全て除去され、除去された細胞を検査した結果ステージ2である。ステージ2である場合には、
放射線を含むいわゆる抗がん治療は特に必要ではないが、予防的な意味で希望するなら、治療を受けることができる。ただし、2か月の入院と、副作用は避けられない。
何?結局、抗がん治療を受けるか、全く何もしないのかの2択なわけ?
ここまで話を聞いて、私はおもむろに「
セカンドオピニオンは可能ですか?」と尋ねてみました。この一言を言うのに、どれほど勇気がいったかは、経験した方でないと分からないかもしれません。私はこのお医者様と初対面であり、当然服薬しながらの通院治療という道があるはずだと考えていたので、言うことができました。そして、この一言を発したところから、お医者様の態度がとても親しみやすい感じに変わりました。ちょっと意外でしたが、むしろ話のしやすい患者だと思われたのでしょう。
「お勧めするわけではありませんが」と前置きされた上で、病名を
胃がんにすれば(あるいは
胃がんの疑いがある、でもいいと、後で娘から聞きました)、
胃がんでは認められている5FUという経口薬を使用することができる、と。まず最初に病名として告げられた
食道がんではこの薬は保険の適用にならないそうです。もっと詳しい話をされたのですが、要するに、ちょっと病名を詐称して保険適用の薬を処方すると言うことですね。まあ、お医者様の立場から勧めたとは言えないのですが、私たち患者側の意向に沿うならば、そういうこともありだよと。
そりゃあ、そちらでお願いしましたよ。その前にPETという精密検査を受けることにもなりましたが、おおむね父は全快モードに入ったと見なしていいと思います。
と言うわけで、昨夜は母を気遣う必要もなく、そそくさと帰って来ました。
でも、まあ、岡山はキャンセルしてしまいましたので、この週末は夫と買い物にでも行こうと思ってます。
posted by nora_asuke at 06:59|
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