2009年01月30日

CG

CG(コンピューターグラフィック)が嫌いです。最初は世間様と同様、「コンピューターってすごい」と単純に思ってましたが、映画の背景とか、ホラーとか、CGで描かれた映像が急激に増えて、かえって嫌いになりました。個々のクリエーターの皆さんには敬意を表しますが、あまりに安直に使われているような気がします。
今気になっているのは、木村君が出演しているカップヌードルのCMです。延々続く砂漠を背景に撮影されているやつです。私にはあれがCGに見えて仕方がない。超多忙タレントの木村君をゴビかサハラか知りませんが、連れ出して1分少々のCMを撮るなんて贅沢ができるだろうか。日清製粉ならやりかねないとも思いますが、鳥取砂丘あたりで撮った映像をCGで仕上げたのかも知れない。今の技術なら不可能ではないように思います。
「ポニョ」は全編手書きセルにこだわって撮影されたそうですね。宮崎監督の気持ちがわかるような気がします。「トトロ」でも、小川の水の流れる様子がアナログな手法で見事に表現されており、ああ、あの頃はコンピューターというものが存在しなかったよな、と時代の移り変わりを感じてます。
また円谷プロの過去の特撮は、コンピューターというものがSFの中にしか存在しない時代の作品でしたから、その分知恵と工夫がいっぱいです。技術的な面でもそうですが、作劇術も非常に優れていたと思います。ペギラなんて、今でも通用するストーリーじゃないでしょうか。
そうか、アイディアにつまったハリウッドのプロデューサーが日本の過去の作品を持ち帰ってCGでリメイクするんだな。ますますCG嫌いになりそうだな。
posted by nora_asuke at 11:44| Comment(0) | #ネットサービス

2009年01月29日

病気の始まり

今しがた、ヤフーのトップから鬱についての記事を読んでました。「仕事には行けないが旅行には行けるA子さんは本当に鬱病か」という記事です。結論は本編を見てくださればわかりますので省きますが、今日は私の病気について少しまとめて書こうと思います。
事は阪神淡路大震災に始まる、ということは先日書いたばかりですが、そう思うようになったのはずいぶん後のことで、最初からそう思っていたわけではありません。むしろ、地震のことを書いたシナリオが最終選考に残り、11月にはセゾングループの主催するシナリオセミナーに選ばれ、さらにそのセミナーの最中に秋に締め切られた別のコンクールで佳作受賞するなど、非常に恵まれた1年でした。その為に神経が非常に昂ぶっていたんですね。
この1週間のセミナーで私は極度の不眠になりました。よく家まで帰れたなと、今ならぞっとしますが、人間眠らないと頭がおかしくなるんですね。私の脳みそは高速回転してブレーキの利かない状態になってました。それでも、徐々にクールダウンさせれば、今頃は本当のシナリオライターになっていたかも知れないくらいの位置にいたんですが、その感情を発散させるどころか別に義理もないお葬式に付き合わされて、私の脳みそは核融合してしまったんです。これが病気の始まりでした。
最初の診断では「非定型精神病」という「その他」みたいな診断だったんですが、次第に鬱状態になり抗鬱剤を処方されて、やがて気分が晴れるようになると、近所のもめ事に巻き込まれてまたまた核融合状態(狐付きって言えばわかります?)になって精神安定剤を服用するという2極性の精神状態でした。それでも、入院ではなく実家で療養していたのは「精神科に入院」というのは世間体が悪いのと、実際、精神病で入院すると短期では退院できない現実があったからです。
そんなことを2度3度と繰り返して結局精神科専門の今も通っている南豊田病院へ一月半入院しました。ここの病院はこの短期療養の病棟があって、その筋では最新の治療を行っていると評判の病院だそうです。
退院してからは1度も躁にも鬱にもならないで、同じ薬を飲み続けています。とにかく眠ること。これだけが現状維持の条件で、他には常人と変わらない生活をしています。昨年始めたバイトも、仕事のある日もよく眠れているので、まあよかったな、と。私の人生こんなものかなという感じですね。
posted by nora_asuke at 16:27| Comment(0) | #健康

2009年01月28日

おばあさんのいない日

毎週水曜は市営バスの来る日なので、おばあさんは病院へ行きます。バスと言っても小さなマイクロバスで、1週間に1度しか来ないのではなはだ不便です。おまけに帰りの便は午後1時半なので、バスしか足のないお年寄りは、何かかにか用足しをして、昼の便に乗ります。我が家は、私がこの家に来た時から送迎をしていましたので、うちのおばあさんは用が済むと電話で私にお迎えを頼むというのが通常のパターンです。
今日も「あいまーる」という愛称のバスに乗っておばあさんは出かけました。てっきり私が迎えに行くものと覚悟していましたが、今日は病院の後美容院に寄るから迎えはいらないとの事。ふいに自由な一日を手に入れてしまいました。
と言っても、おばあさんがいない日にやることその1は掃除です。台所やトイレは普段でも掃除しますが、掃除機をかけるとなるとちょっとした大掃除になってしまうので、月に1度か2度がせいぜいです。それに、茶の間におばあさんがいる時は掃除機をかけるのがなんだかいけないような気がします。
その2は新婦人しんぶんの集金です。近くの団地に読者の方がいて、毎年1年分の紙代を年初めに払ってくれるんですが、向こうのお仕事の関係でなかなか集金に行けなかったのが今日行って来ました。それも、歩いて。おばあさんがいる時はこれだけのことがやりにくいんです。
あとは、お昼の支度をしなくていいことですね。おじいさんがいた頃は、麺類や丼ものを作っていましたから、それに比べればマシになったとは言え、一緒にいれば何かしら気になるものです。
今は同居と言っても、同じ敷地内にまるっきり別の住宅を建てて、子どもが小学校に入る頃引っ越してくる、というパターンが多いです。それでも同居してくれるだけありがたくて、中には長男でも分譲住宅に新しく居を構えるお家もあります。不況で仕事がないなら、後継者のいない農家に行けばいいという論をどこかで見かけましたが、田舎に住むことは、やはりなまなかではできません。
posted by nora_asuke at 13:23| Comment(0) | #家族